自動車保険では2年、3年と長期で契約することができます。
ここでは、そのデメリットをお伝えしたいと思います。
もちろん、良い点もたくさんあるので「長期契約のメリット」で詳しくお話していますので、参考にしてみてください。
長期契約のデメリットとは
自動車保険で長期契約するデメリットとしては
- 保険期間中に有利な条件が変わっても変更できない
- 料率改定で保険料が下がっても保険料は据え置き
- 保険を安易に使う可能性がある
などです。
期間中に事故があっても等級が下がらないなどの利点はあるのですが、上記のようなデメリットがあるのも否めません。
以下で、詳しく見ていきます。
保険期間中に有利な条件が変わっても変更できない
1年契約の自動車保険であれば、保険期間中に
- 30歳になったので年齢条件を変更する
- ゴールド免許に変わったので割引を適用する
といった手続きを取ることで、期間の途中でも差額を返してもらうことができます。
「保険期間中に年齢条件が変わればお金が戻ってくる」で詳しくお伝えはしています。
しかし、3年などの長期契約にしてしまうと、途中で年齢条件が変わったり、ゴールド免許証に変わったりしても戻り金はありません。
そもそも、保険料や等級が確定しているものなので、変更という概念がありません。
仮に3年で契約していた場合で1年目の途中でゴールド免許証に変わったケースだと、2年ちょっとは割引分を存してしまいますのでデメリットと言えるでしょう。
年齢条件も同じですね。
年齢やゴールド免許証などはいつ切り替わるかがある程度わかるので、近々変更できることが予測できるケースでは長期契約にしないで1年ごとの契約にしておくことをおすすめします。
ちなみに、こういった変更などは代理店がサービスでやってくれる他は自己申告になりますので注意しておきましょう。
料率改定で保険料が下がっても保険料は据え置き
「長期契約のメリット」でお伝えしている逆のケースになりますが、保険期間の途中で保険料改定があって保険料が安くなるようなケースでも保険料は変わりません。
加入している保険会社の保険料が下がっているにもかかわらず、よくも悪くも据え置きなので変更してもらうことはできないのはデメリットです。
近年は保険料が上がる傾向にありましたが、2012年10月の等級制度の改定により保険会社の損害率がかなり好転したようで、それに伴い保険料も若干安くなる傾向にあるようです。
以前は損害率が悪化していたので保険料は高くなっていましたが、今はその逆なんですね。
こういった時期に長期契約にするのはちょっと待ったほうがいいかもしれませんね。
代理店などに保険料改定などの動向を教えてもらいましょう。
保険を安易に使う可能性がある
長期契約の場合、事故をしても割引等級に影響がないので、簡単に保険を使ってしまうことに注意しないといけません。
「自動車保険の長期契約(2年、3年)の仕組みについて」でもお伝えしていますが、1年毎の契約の場合、翌年度に保険料が上がり、それが3年間続くので、すぐに痛みが伴います。
ですから、保険料の上がり方と修理金額などを比較して、保険を使ったほうが良いのか使わないほうが良いのかを慎重に検討するはずです。
しかし、当面の割引等級に影響がないとなると安易に使ってしまう可能性があります。
ここは代理店からのアドバイスや自分の心がけの面になりますので、もし長期契約にする場合にはそういったことも考慮しておくと良いでしょう。
途中解約で乗り換えるときのリスクも考えておきましょう
以上が、主なデメリットです。
他にも長期契約を解約してインターネット通販型自動車保険へ乗り換えるケースもあるかもしれません。
長期契約を解約して他社へ切り替えるケースでは対応していない保険会社もありますから、注意が必要です。
その場合は切り替えの前に必ず等級引き継などを確認しておきたいものです。
また、途中解約した場合には未経過分の保険料が戻ってくるのですが、多少目減りする可能性もあります。
そういった将来的なデメリットの可能性を見据えた上で検討していきましょう。