自動車保険と走行距離の関係とは? 走行距離で掛け金が変わる?

毎日のように運転する人と、週末だけや、たま~にしか運転しない人が、みんな同じ掛け金だったら、不公平ですよね?

 

自動車保険を販売している保険会社も、そういった消費者意識を理解しており、最近では「乗っただけ」「乗らない人向け」と、車に長く乗る人も、そうでない人も満足する保険を販売するようになりました。

 

それでは具体的に、走行距離と自動車保険はどのような関係になるのかを、詳しく解説したいと思います。

保険会社が定めた走行距離の”区分”によって、掛け金が変わっている!

自動車保険の保険料は、各自動車保険会社が定めた走行距離の“区分”によって、大きく異なります。

 

走行距離による保険料区分は保険会社によって違い、ソニー損保では「7区分」。そんぽ24では「5区分」、三井ダイレクトは「4区分」、セコム損保では「区分なし」のように、それぞれ定まっています。

 ソニー損保

  • 1区分:3000km
  • 2区分:5000km
  • 3区分:7000km
  • 4区分:9000km
  • 5区分:11000km
  • 6区分:16000km
  • 7区分:無制限

 

 そんぽ24

  • 1区分:4000km未満
  • 2区分:4000~8000km未満
  • 3区分:8000~1200km未満
  • 4区分:1200~1600km未満
  • 5区分:1600km以上

 


 三井ダイレクト

  • 1区分:5000km以下
  • 2区分:5,001~10,000km
  • 3区分:10,001km~15,000km
  • 4区分:15,000km以上

 

 セコム損保
区分なし

自動車保険における区分とは、正確には「契約距離区分」と言います。

保険加入契約時に契約した区分内の走行距離であった場合は、その区分内で定められた掛け金を支払う、という仕組みになっています。

ただし、事前に契約した区分よりも、実際の走行距離がオーバーしてしまった場合は、差額保険料を支払う必要があります。

ここは注意しないといけない点です。

 

なお、加入している保険会社や契約内容によって、契約距離区分をオーバーしてしまった際の、対応が異なります。

 

具体的には差額保険料を支払わないと事故のときに補償されない様なケースですね。

区分が少なければ、少ないほど保険料は安くなりますが……

当たり前ですが、「走行距離が増える = 車に乗る時間・距離が増える」ということであり、予め走行距離が長い区分を契約している場合は、保険料も高くなります。

 

逆に走行距離が短い区分を設定していれば、保険料も安く抑えることが出来るのですが、オーバーした場合は差額の保険料を支払わなければならない、というリスクもあるため、結局のところ自分の車の用途・ライフスタイルにあった区分を選ぶことが、トータルで保険料を安くすることにつながります。

 

また「車をたまにしか運転しないから、自動車保険を安くしたい」という方は、細かく区分設定されている自動車保険を選んだ方がお得です!

 

なお、区分によって細かく金額は変わりますが、走行距離によって以下のような金額差になってしまうようです。

  1. 4000km以下:12000~15000円
  2. 6000km以下:13000~16000円
  3. 7000km以下:14000~17000円
  4. 9000km以下:15000~18000円
  5. 11000km以下:16000~19000円
  6. 16000km以下:17000~20000円
  7. 無制限:18000~22000円

 


※保険会社によって異なります。詳しくは各保険会社にお問い合わせください。

自動車保険選びの際には”区分”にも、しっかりご注意ください!

保険内容や各種割引は、保険会社によって異なります。

 

ただ、これらは自分の生活に身近なことなので、保険を選ぶ際によ~く比較され、保険内容や各種割引率などを比較して、保険を決める方がほとんどです。

 

しかし、本当に自分に一番あったお手頃の自動車保険に加入したいのなら、保険内容や割引だけでなく、“走行距離区分”もしっかり比較しましょう。

 

アナタのライフスタイルや車の使用用途に合わない区分が設定されている自動車保険を選ぶと、結果的に○千円も損をすることになってしまうかも知れませんよ!