自動車保険の保険料の中で車両保険はかなり大きな部分を占めます。
特に一般で付帯していて車両価格の高いクルマに乗っている場合にはかなり大きくなります。
軽自動車などの場合でも、車両保険を付けているだけで保険料は高くなります。
なぜ車両保険は高いのか?
保険料が高い理由は何と言っても補償範囲が広くて支払い頻度が多く、支払い金額も大きいからです。
他の車とぶつかることよりも、自分で縁石などに乗り上げて斜体を擦ってしまうことの方が多いというのは、少し想像すればご理解いただけると思います。
その他にも台風や洪水などの自然災害やイタズラ、飛び石などにも対応されていますから火災保険的な要素も加わってきますよね。
さらに、事故で全損になってしまったら、300万円の車価だったら保険会社は300万円支払ってれます。
車が盗まれた場合も全損扱いになるので車にかけている保険金額を支払ってもらえます。
車両保険を安くする方法
車両保険を安くするには
- 車対車+A(エコノミー)にする
- 免責金額を設定する
- 車両価格を可能な範囲で下げてもらう
- 車両保険を付けない
などが考えられます。
いずれにも共通するのは補償を下げるということになるので、内容は事前に確認しておきましょう。
一般から車対車+A(エコノミー)に変更する
自損事故まで対象となる一般車両から自損事故を補償から外す車対車+A(エコノミー)に変更する方法です。
車同士の事故の場合と自然災害などの場合に対象となります。
これによって、車両保険の保険料は5~6割くらいになるイメージなので、変更するとすれば一番インパクトがあるでしょう。
このの場合、自損の他にも当て逃げは補償されません。
ただし、相手のナンバーを覚えていたりして相手が特定できれば対象となります。
【参考記事】
免責金額(事故負担額)を設定する
車両保険に事故負担額を設定しても保険料を抑えることができます。
事故があった時にすべてを保険で賄うのではなく、5万円は事故負担でそれを超えた分に関しては保険を使うというものです。
詳しくは「車両保険に免責金額(自己負担額)を付けることのメリット」でもお伝えしていますのでそちらを参考としていただければと思います。
さらに保険期間中に1回目の事故は免責金額5万円、2回目以降は10万円のような設定も可能です。
事故負担額が大きければ大きいほど保険料は安くなります。
ノンフリート等級制度の改定で自動車保険も簡単に使うと翌年以降の保険料が大きく上がってしまいますので使いづらい状況にあります。
少額の事故では保険は使わないという前提で事故負担額を設定してみましょう。
車両価格を可能な範囲で下げてもらう
車両の補償金額を下げてもらうという方法もあります。
保険上の車の価格(車価)はある程度の幅があります。
これは車種や年式などによって業界でほぼどの保険会社でも共通のものです。
自分の車の車両保険金額を120万円で設定していたとして、標準の車の価格が100万円~120万円なら100万円まで下げてもらう方法です。
これは自分ではわからないですし、どんな場合でも下げられるというものではないので担当者に確認してみてください。
車両保険を付けない
そもそものお話になってしまいますが、車両保険を付けないという選択肢もあります。
どうしても車両保険の保険料が高くて自動車保険の掛け金を支払うことが困難といいうのであれば、いっそのこと外してもいいと思います。
ただし、事故の際には自分の車の補償がないので良く検討しておく必要があります。
補償を下げるときは慎重にしましょう
繰り返しになりますが、自動車保険では限定条件を付けたり割引を活用したりして安くする以外で保険料を安くするには補償を下げることになります。
保険料を下げたいからと言って単純に補償を下げていいというものではありません。
ご自身のニーズと万一の事故の時、自己資金でもある程度対応できるかどうかなどを含めて検討していきましょう。
これ以外にも、保険料が安い保険会社を探すことも重要な要素です。
それには自動車保険の一括見積りを活用するなどするとわかりやすいでしょう。
以上が、車両保険を安くする秘訣です。