自動車保険の車両保険に免責金額(自己負担額)を設定するか否かで迷うこともあると思いますので、その点について少しお話をしたいと思います。

 

 

車両保険の免責金額(自己負担額)とは

 
車両保険は自分の車の損害に対して支払ってもらえる保険です。

 

例えば、自損事故でバンパーを破損して30万円の修理代が発生した場合、
30万円の保険金を受け取ることができるものです。

車両保険 免責金額
このケースでの免責金額とは、

 

「一定の金額を超えるまでは、保険会社は支払いませんよ」

 

というものです。
上記の例で、免責金額を10万円で設定していた場合だと、

 

 

損害額 30万円 - 10万円 = 20万円

 

 

となり、20万円を保険金として受け取ることになります。

 

 

 

10万円は自己負担となるんですね。

 

また、同じ補償期間中に1回目の事故では免責はゼロ、
2回目は10万円の自己負担という設定もできます。

 

 

当然、1回目も2回目もゼロにするよりは、この方が保険料は安くなります。

 

 

 

免責金額を設定することのメリット

 

 

このように自己負担額を設定することのメリットとしては

 

 

  • 保険料(掛け金)が安くなる
  • 軽微な損害では保険を使えない(使わなくて済む)

ということになるでしょう。

 

 

自動車保険の保険料が安くなる

車両保険は一般車両で掛けようと思うと、保険料はかなり高くなってしまいます。
それを少しでも抑えるために自己負担額を設定することは有効です。

 

免責金額は5万円、10万円と金額が大きいほど、
保険料は安くなりますが、事故の際の自分の負担が大きくなります。

 

ここはバランスで考えましょう。

 

 

 

軽微な事故では保険を使えない(使わなくて済む)

2012年10月の自動車保険の等級制度改定で、
保険を使うと掛け金が大幅に高くなってしまうものになりました。
ですから、大きな事故や人身事故の場合にはもちろん使った方が良いのですが、
車両保険の軽微な事故では使わない方が良いケースもあります。
どうせ軽微な事故では使えないのだから、そこは思い切って自己負担額を設定しておいて
保険料負担を抑えるというのも一つの方法です。
ここはご自身の考え方と補償と保険料とのバランスですね。

 

 

 

お金に余裕があれば免責金額はゼロでもOK

 
掛け金を抑えるという面でお話をしてきましたので、
上記のようなお話をしてきました。

 

しかし、そもそも保険料負担が気ならない人や高級車に乗っている人などは
車両保険の免責金額はゼロでも良いと思います。
高級車なら少し擦っただけでも修理代が50万円もすることもあります。

 

 

自動車保険の免責金額はメリットもありますが、ご自身の状況と照らし合わせて考えてみてくださいね、。