自動車保険に付帯の「事故時付随費用補償特約」についてご紹介します。
これは車両保険にセットできる特約で、主に自力走行ができなくなった場合に、それに付随する費用を保険から支払ってもらえるものです。
一部のダイレクト型自動車保険ではロードサービスで自動的に付いているところもあるようです。
事故時付随費用補償特約で対象となる補償
この特約で支払われるものは、事故で自走できなくなった場合の
- 臨時宿泊費用
- 臨時帰宅費用
- キャンセル費用
となっています。
これらはあくまでも「臨時にかかった費用」ということです。
臨時宿泊費用
最初から泊まる予定であったホテルなどの宿泊費用は対象となりません。
事故によって帰れなくなり止む無く宿泊しないといけないケースや帰宅するためのものが対象です。
主に一泊分の客室料金の実費などが支払われます。
臨時帰宅費用
事故の現場から自宅に戻るためや、当面の目的地へ移動するためにかかる交通費などの実費を保障してくれます。
もちろん、「合理的な経路と方法」ということになりますので、不当に料金が高い経路の分に関しては対象とならないケースがありますのでご注意ください。
キャンセル費用
これはあらかじめ予定していた旅行や公園などのサービスが受けられなくなった場合に、その費用が支払われます。
1回についての限度額も50万円などが保険会社によって設定されています。
ロードサービスと事故時付随費用保障特約との違い
最初にもお話ししましたが、この特約に類似するサービスをロードサービスに盛り込んでいる保険会社もあります。
インターネット型自動車保険会社がほとんどです。
この特約の場合は基本的に事故で自走が不能になった場合の補償です。
また車両保険に付随しているものになるので、車両保険が支払われないケースではこの特約も発動しません。
ここは保険会社と契約者との間で度々揉める元になってしまいます。
一方、ロードサービスは一般的に事故と故障の場合が対象なので、こちらの方が幅広いということになります。
さらにロードサービスなら、あくまでもサービスなので特約保険料が発生するわけではありません。
特約で付けるか、サービスで付いているところを探すかは補償内容や保険料の安さなど、総合的な判断になります。
すべてを網羅できればそれに越したことはありませんが、全部つけるとなると保険料も高くなってしまいますからね。
事故時付随費用補償特約は自動車保険の比較する上でも重要な位置づけになりますので、選ぶ際には頭にいれておきましょう。