最近の車にはよく「衝突安全ボディー」が付いていますが、自動車保険とどのような関係があるのでしょうか?
衝突安全ボディーとは
衝突安全ボディとは万一の衝突事故の際、衝撃を車両で吸収して軽減するシステムのことで中に乗っている人へのケガや死亡のリスクを軽減するものです。
衝撃を吸収するクラッシャーゾーン(フロントとリアの構造)とセーフティゾーン(キャビン構造)とに分かれて中にいる人を守ります。
このシステムの呼び方は各社違っていて
- トヨタ – GOA(ゴア)
- 日産 – ゾーンボディ、FLプラットホーム(FFベース)、FMプラットホーム(FRベース)
- ホンダ – 全方位衝突安全設計ボディ、G-CON(ジーコン)、ACO(アドバンスドG-CON)、ACE™ Body Structure(Advanced Compatibility Engineering™ Body Structure)、ACE™Ⅱ Body Structure (Advanced Compatibility Engineering™Ⅱ Body Structure)
- マツダ – SKYACTIVE-BODY(スカイアクティブボディ)、MAGMA(マグマ)
- 三菱 – RISE(ライズ)
- スバル – クラッシュセイフ・ボディ、全方位衝突安全強化ボディ、新環状力骨構造ボディ、衝撃吸収位相制御構造
- スズキ – SSIS、TECT(テクト)
- ダイハツ – TAF(タフ)
- 日野自動車 – EGISキャブ (イージス)
- いすゞ – 高剛性キャブ
- 三菱ふそう – FUSO RISE
などになっています。
衝突安全ボディ割引の適用や割引率など
適用されるのは衝突安全ボディの基準を満たした車です。
また、この割引は
- 搭乗者傷害保険
- 人身傷害保険
- 自損事故保険
など、車に乗っている人の補償に適用されます。リスクが軽減される対象に使われるということですよね。
こういった安全装置の割引は、その車種で標準装備となっている場合には、既に自動車保険の料率クラスで考慮されて安くなっているケースもあります。
衝突安全ボディに関してはほとんどの保険会社で、料率クラスを下げて安くなっているか、割引が適用された保険料になっているかで対応されてますね。
自動車保険の割引適用にも関連するので安全性能の高い車を選ぶことはメリットがありますね。