万一、任意保険の更新を忘れていた場合、通常であればノンフリート等級を引き継ぐことができません。
たとえ、長年無事故で20等級だったとしても、6等級からはじめなければなりません。
忘れていた場合、何とか救済される方法はあるのでしょうか?
満期から1週間以内の場合
自動車保険の満期更新を忘れていて、それが1週間以内の場合は猶予期間があります。
満期後、1周間以内に手続きをすれば等級はそのまま引き継げます。
もちろん、手続きをやらなかった間の事故に関しては補償とはなりませんが、等級は引き続き使えます。
ただし、注意しておきたいのは、ダイレクト通販型自動車保険では契約して即日補償を開始できないことです。
【参考記事】
例えば、猶予期間が今日一日しかない場合、通販系はやめておいた方が良いです。
代理店型ならお願いして即日加入することができるので、ギリギリセーフという場合もあります。
この猶予期間は保険会社にしっかりと確認しておきましょう。
満期から1週間を過ぎてしまい1ヶ月以内
通常は等級を引き継ぐことはできません。
しかし、保険会社によっては「自動継続特約」というものが付いているケースがあります。
この特約が付帯されていれば、1ヶ月以内に継続の手続きをすれば大丈夫です。
等級は問題なく引き継げます。
もし、付いていなかった場合には保険会社に何とかしてもらうようにお願いするしかありません。
これは個別の対応になりますし、確率は低いのですが、何とかしてもらえるケースもあるかもしれません。
以前はこれで救済してもらって等級を引き継げたという話を聞いたことがありますが、ひょっとすると保険会社または代理店に非があった場合に救済してもらえるのかもしれません。
契約者の過失ということになると、助けてもらえる確率は尚更低くなるでしょう。
更新案内が届いたらすぐに行動しましょう
満期の約2ヶ月くらい前から更新の案内が届くと思います。
また、満期がさらに近づいてくると代理店や保険会社から確認の電話などがあると思います。
今は保険代理店も更新の案内をしっかりとすることが義務付けられていますので、放置されるということはあまりなくなってきています。
子育てや仕事で毎日忙しいとは思いますが、大切な自動車保険の更新を忘れていると割引等級を失うだけではありません。
万一、大きな事故を起こしてしまうと取り返しの付かないことになってしまいます。
これは人づてに聞いた話ですが、保険に詳しい人が満期で更新をせずに
「一週間以内に更新したら等級が引き継げるから大丈夫」
と思って保険が切れているのにも関わらず、車を運転されてました。
その間に人身事故を起こしてしまい、賠償金が支払えずに家を売却し、それでも払いきれずに自己破産されたケースもあるようです。
車を運転していると何が起こるかわかりません。
自分は気をつけていても、子供が飛び出してくるかもしれません。
せっかく掛けていた保険がいざというときに役に立たないということがないように、満期の案内がきたらすぐに動くくらいの気持ちが必要です。
以上が、自動車保険で満期更新を忘れていた場合の対処方法です。