既に車を持っていて、さらに2台目の車を購入する場合の自動車保険のお得な掛け方をご紹介したいと思います。

 

自分で申告しないと安くならない場合もあるので、知っているのと知らないのとでは大きく保険料が変わってきます。

 

安くなるかどうかはわかりませんが、きっちりとチェックしてお得に加入しましょう。

 

2台目以降の自動車保険が安くなる掛け方

 

新たに車を増やすことを「増車」と言います。

 

増車の際に安くできる方法としては

  • 複数所有新規(セカンドカー割引)
  • ペアフリートを使う
  • 中断証明書が発行されている
  • ダブっている特約が外せる

このあたりになります。

 

これらを組み合わせることでさらに割安になることもありますので、チェックしておきましょう。

 

セカンドカー割引

 

これは「複数所有新規割引(セカンドカー割引)とは」でもお話していますが、2台目以降の車を購入する際に使える基本的な割引です。

 

保険会社を問わず、全社共通で使えるものなのでありがたい割引です。

 

既に契約している自動車保険のノンフリート割引等級が11等級以上の場合に、新規で購入する車を7(S)等級からスタートできるというものです。

 

通常は6等級から始まりますが1つ進んだ状態で保険を開始できます。

2台目 自動車保険

ちなみに

  • 6等級・・・19%割引
  • 7等級・・・30%割引

なので、1割程度安くなる計算です。

 

6等級の保険料が10万円だとすると、9万円くらいになりますので大きいですよね。

 

また、1台目の車で加入している保険会社と、2台目以降の車で掛ける保険会社が同じでなくても適用できます。

 

さらに同居の親族でも適用ができます。

 

等級を引き継げる間柄だったらセカンドカー割引も使えるということですね。

 

ただし、ノンフリート割引制度は損保業界で厳しく管理されているので、誤って適用してしまうと後で修正をしないといけませんので注意が必要です。

 

ペアフリート

 

一般的に個人で契約をする場合には「ノンフリート契約」になります。

 

これは10台未満の契約を指します。

 

しかし、複数台の車の契約があって、一つの証券でまとまっている場合には「ペアフリート」や「プチフリート」、「ミニフリート」という契約ができます。

 

各保険会社によって呼ばれ方は違いますが、1台自動車の保険の契約があって、次に同じ保険会社で2台目の車を増やすとペアフリートといって、2台の車の保険料が割り引かれます。

 

3台以上だとプチフリート、5台以上だとミニフリートなど台数が多い方が割引率が高くなります。

 

自動車保険の満期日が同じで、同一証券で複数台の補償をするものなので、保険会社が違うと適用されません。

 
フリート契約とノンフリート契約の違いについて」でも触れていますが、これは各社が出している割引制度の一つなんですね。

 

この割引がある保険会社とない保険会社があります。

 

中断証明書が発行されているか

 

もし、以前に2台の車を所有していて、1台を売却などで手放した場合、等級を据え置くことができる「中断証明書」という書類を残している場合があります。

 

一度、車を手放してからまた購入した場合に、この中断証明書があれば以前の等級が引き継げるのです。

 

2台目 中断証明書

例えば、11等級で契約していたのであれば、そこから再度スタートできます。

 

全くの新規契約だと6等級からはじまるので、そのことを思うとお得です。

 

【関連記事】
中断証明~乗らない車の割引等級を据え置く方法~
中断証明書で自動車保険に再契約する方法

 

 

ダブっている特約を外すことができる

 

 

例えば、弁護士費用特約や個人賠償特約といったものは、同居の親族の中で1台の契約に付けているだけで、全員の補償ができます。

 
つまり、1台目に弁護士費用が付いていた場合は2台目の自動車保険には付ける必要がありません。

 
こういったものを外すことができるので、同じ条件だった場合には1台目より2台目の方の保険料を安くすることができるのです。

 

2台目の自動車保険会社が違うときは要注意

 

上記で挙げた方法の中で、ペアフリート以外は保険会社が変わっても使えるものです。

 

ですから、一番気をつけ内といけないのが1台目と2台目の保険会社が違うときです。

 

既に加入している自動車保険の内容を伝えておかないと、新しい担当者はセカンドカー割引も、中断証明書があることも、特約を外すことができることもわかりません。

 

何も言わなければ、6等級の新規契約で進められて、不要な特約も付いたままになってしまいます。

 

こういったことは自己申告になってしまい、損をしてしまう可能性があります。

 

違う保険会社で2台目の自動車保険に加入する場合には、既に加入している保険の内容についても伝えておきましょう。