インターネット通販型自動車保険は通常、代理店から加入するタイプの保険会社のものより2~3割くらい、場合によっては半額くらいまで安くなることが多いんですね。
私自身も年間で約2万円ほどの保険料を節約することに成功しました。
ではどうしてインターネットや電話からダイレクトで加入すると安い自動車保険になるのでしょうか?
損害保険会社と保険代理店で12年間仕事をして来たからこそわかる、その事情についてお話します。
インターネットダイレクト型自動車保険が安い理由
- 人件費があまりかからない
- 固定費が抑えられている
- 割引制度が充実している
などがあります。
人件費と固定費はイコールになるかもしれませんが、ここが一番費用がかかる所とも言えます。
また、通販型自動車保険にはいろいろな割引があります。
現在の自動車保険は『リスク細分型』と呼ばれるものですが、運転する人のリスクに応じて保険料が安くなるものになっています。
例えば、年間の走行距離が少ない人は割引されたり、ゴールド免許の人だと10%も割引が適用されたりもします。
ダイレクト通販型自動車保険は人件費や固定費が少ない
一般的な大手損害保険会社と違って、ダイレクト通販型の保険会社では人件費がかなりカットされています。
大手損保のように保険代理店や営業担当者が契約を取ってくるわけではなく、インターネット上や電話と郵送でのみ契約が完結するようにシステム化されています。
例えば、営業担当者が自動車保険の契約を取って来る場合を考えてみましょう。
営業担当者はもちろんですが、彼らを統括する課長や部長、支店長といった人も必要になります。
他にも事務員や総務関係の人、人事などにも人が必要になります。
いろんな意味での管理費用も発生します。
人がいるということはパソコンや通信費、移動経費なども必要でしょう。
また、全国に支店や営業店を置かないといけないので事務所経費などがかかります。
大手保険会社は契約数も相当なものなので、これらにかかる費用は中途半場な金額ではありません。
一方で、インターネットや電話、郵送で契約や事故対応が完結してしまうダイレクト型自動車保険では営業担当者がいなません。
顧客対応にしても電話で説明するだけです。
これなら極端な話、沖縄や北海道の契約者に対応する場合にも、東京に本社を置いてそこですべて対応することができます。
契約はもちろんですが、事故の示談交渉なども通常は電話とだけでやり取りをするので本社だけでも大丈夫です。
本社だけであれば家賃も本社だけで済みます。
その分、CMやインターネット上の広告などに費用を回しても保険料を安くできるということになります。
割引制度が充実している
先にも触れましたが、リスク細分型と呼ばれるものがあります。
走行距離が少ない場合や、ゴールド免許だと安くなったりします。
また、インターネットから申し込むだけで1万円も安くなる保険会社もあります。
すべて契約者がインターネットで手続きをしてくれるというのは、保険会社にとってはそれほどありがたいことなのかもしれませんね。
理由があって安い自動車保険は納得して入れる
ただ単純に安いだけなら『万一の事故の際に本当に大丈夫だろうか?』という不安があります。
しかしながら、こういった企業努力でコスト削減をしながら安くなっていることを知ると納得ですよね。
今は保険会社もコンプライアンスやモラルが問われる時代です。
なので、安いからと言っておかしな商品や対応をされることはありません。
「インターネットや電話でのやり取りでも構わないよ」という人は、ダイレクト型自動車保険を1年だけお試しで利用してみるのもいいですよね。
満足できればダイレクト自動車保険を継続すればいいですし、できなければ代理店販売型自動車保険に戻れはいいだけですからね。
気軽な気持ちで、まずは自動車保険の一括見積りなどを利用してみるのも良いですよ!