インターネット通販型自動車保険を販売している保険会社の保険料が安いのは代理店を置かずに、人件費を極限までコストカットをしているからです。
ここまでは「インターネット通販型自動車保険の保険料はなぜ安くできるのか?」でお伝えしていると売りです。
実はもう一つの理由があります。
通販型自動車保険は事故のない優良顧客をターゲットにしている
それは、事故のない優良な顧客をターゲットにしているということが挙げられます。
事故が多い契約者 = 支払う保険金が多い
という図式になります。
損害保険用語で「損害率」というのですが、これが高い人ではなく低い人を囲い込む戦略です。
企業戦略の一つです。
ただ、通販型自動車保険では極端な割引を使ったりして安くして、コストカットをして安くいるため、事故が多い人は排除していこうという流れになります。
事故を一度起こした人は再度事故を起こす確率が高いというデータに基づくものです。
自分では「たまたま事故をした」と思っていても、統計的にはもう一度起こすリスクがある人となってしまいます。
インターネット通販で事故がった時の知り合いの話
2人の知り合いから聞いた実際の話しです。
2人とも通販型自動車保険に加入していました。
一人は人身事故を起こしてしまいました。
相手のケガの程度はさほどひどいものではなかったとのことです。
「保険を使って3等級下がるけれどしかたないなあ」と思っていたらしいのですが、満期の更新を保険会社のインターネットのサイトからしようと思った際にびっくりすることがありました。
対人賠償の免責金額を100万円入れて更新するように自動的になっていたようです。
100万円の免責金額を設定しなと先に進めない状態だったとのこと。
対人賠償で免責金額を設定するということ自体聞いたことがなかったので私も驚きました。
これでは自動車保険の意味がありません。
もう一人の知り合いは、一般車両保険を付けていて自損事故をしてしまい50万円ほど支払ってもらったらしいのですが、翌年度の更新は断られたようです。
事故がない人に有利なインターネット通販型
すべての通販型自動車保険がこのような対応をしているわけではありませんが、口コミ情報などでもよく書かれています。
事故がない優良な人にはやさしく、事故を起こした人には厳しいという側面が伺えます。
私が保険の仕事をしている際にも、一旦はネット通販の保険会社で契約をされても、事故を起こしてまた戻って来られる人もいらっしゃいました。
代理店販売型の保険会社でも数年の間に何度も事故を起こす人には継続を謝絶されるケースもありますが、一度の事故でここまでの対応はないと思います。
ですから、これまで事故がない人はひとまず通販の安い保険に加入して、事故をして断られたら代理店型の保険会社へ切り替えるというのも一つの方法であり考え方です。
事故をしていない間は安い保険料で契約できるのですから、インターネット通販型はメリットありますね。