自動車保険を見直す際には、満期で見直すことが通例となっていて、これには理由があります。つまり、保険期間中で見直すとデメリットになるケースが多いということの裏返しですね。

 

これは結構大切なところなので、しっかりと理解していきましょう。

 

 

保険期間中の見直しをするということ

 

最初に結論から言いますと、自動車保険の場合、保険期間中に見直しで他社に乗り換えることはお勧めできません。

 

保険代理店さんや、最近では自動車ディーラーさんでも「自動車保険を見直しをしませんか?」という声掛けをされます。

 

近年、新車販売も厳しい状況らしく、利益を少しでも確保するためにディーラーさんなどでも自動車保険の見直しを積極的に勧めてこられます。

 

この事自体は全く問題ないのですが、問題があるのは保険期間中に保険を見なおして、自社が取り扱う保険会社へ乗り換えさせようとする場合です。

 

例えば、現在契約している保険会社をA社、乗り換える保険会社をB社とします。

 

保険期間中に契約をA社からB社へ乗り換えるということは、A社の自動車保険を解約して、新たにB社の保険へ加入することになります。

 

ノンフリート等級は引き継げますが、B社で契約してから次の等級へ上がるにはまた一年間待たなければなりません。

 

半年で乗り換え

 

A社で15等級で半年経過していた場合には、途中でB社へ乗り換えると、上記の図のように16等級に上がるために1年半もかかってしまうことになります。

 

一方、満期まで待って保険会社を変えた場合には、半年待てば16等級に上がることになります。

 

満期で乗り換え

 

 

どちらが良いかというのは、一目瞭然です。

1年半後に等級が上がったとしても、それ以上に保険料が安くなる場合などは勧められるままでも良いかもしれませんが、念のため注意しておきましょう。

 

 

保険期間中に他社へ移行しても良いケース

 

上記で挙げた例は、19等級以下の場合です。

 

ノンフリート等級が20等級の契約の場合は、これ以上等級が上がることがないので、期中で変更しても問題ありません。

 

20等級はどれだけ無事故を続けても変わりませんから変更してもいいということですね。

 

一概に期中で保険会社を変えることによってデメリットがあると言い切れませんが、気をつけましょう。

 

インターネット通販型自動車保険でも、案内のメールなどが送られてくるのも満期前なので、満期のタイミングで契約してもらえることを前提としていますからね。

 

自動車保険はこういったデメリットも知りつつ進めていった方が損をしなくて済みますので参考にしてみてくださいね。