高齢者の自動車保険は数年前から保険料が高くなっています。
これは保険会社の自動車保険の収益悪化と密接な関係があります。
つまり、収益が悪くなったから、事故率の高いところから保険料をこれまでよりもたくさんいただこうという流れですね。
これまでは若い人、若年者は保険料が高く、年齢とともに安くなっていくのが普通でした。
では、なぜ保険料が高くなってきたのでしょうか?
高齢者の自動車保険が高くなる理由
- 65歳以上の運転者の増加
- 若い人の車離れ
- 少子化による高齢化
最近では高齢者人口の増加によりこの年齢層の運転者が増えて、それに合わせ事故も増えてきました。
65歳以上という括りがありますが、中には80歳を超えても運転している人が意外と多いと思います。
やはり、生活手段としての車は欠かせないものとなっているからでしょね。
また、それとは直接関係がないように思われるのですが、若い人の運転者が減少していることも理由に挙げられます。
以前は若い人がたくさんいて、自動車免許が取れる年齢になると免許を取りに行き、車を運転するという流れになっていました。
若い人の自動車保険は高いのですが、親が代わりに支払ったりしながら高い保険料を支払ってくれていました。
若者の車離れによって、高い保険料を支払ってくれる若年層が減ってしまいまい、保険会社へ入ってくる保険料収入も減少してしまいました。
結果的に事故率の高い、年齢の高い層の契約が増え、事故率が高いけれど保険料もかなり高い若年者層とのバランスが崩れてしまいました。
これが保険会社の収益を悪化させる一因となってしまったのです。
ですから、この65歳以上の自動車保険料を上げることによって保険料のバランスをとることになりました。
しかしながら、収益の悪化はこれだけが原因ではないので、2012年10月の等級制度の改定などの対策が取られているということになります。