自動車保険の「本人限定」特約を使うと、家族限定や夫婦限定に比べて保険料が安くなります。
絶対に自分しかクルマを運転しないという人にはうってつけの特約になります。
自動車保険の本人限定特約とは
これはクルマを運転する人を「被保険者」本人に限定することで保険料を安くできるものです。
保険会社からすると不特定多数の人が運転することが一番リスクが高いですよね。
たくさんの人の中には安全運転で事故をしたことがない人もいますが、逆に運転が荒くて事故が多い人もいます。
それをいろいろな限定条件を付けることでリスクが低くなるので安くしましょうといのがリスク細分型自動車保険と呼ばれるものです。
その限定を一番狭くするのが本人限定です。
例えば、20等級で本人限定だった場合には、長年無事故の人だけがクルマを運転するということなので、保険会社的にはリスクが低い契約ということになります。
例えば、家族限定の場合だと、家族の中で2人乗る場合や4人乗る場合もあり、一人でも運転が苦手な人がいると事故で支払う可能性が高くなってしまいます。
その人のみにリスクが限定されるというのは保険会社にとってはありがたいことです。
本人限定特約を付けたほうが良い人
この特約を付けたほうが良い人というのは
- 独身者・一人暮らしなどで他の人は運転しない
- 家族がいても絶対に自分しか運転しない
このようなケースです。
独身で一人暮らしの場合で他の人が運転することが運転しないのであればこの特約を付けても大丈夫です。
どこかへ遊びに行った際にも絶対にあなただけが運転するということを徹底しましょう。
また、家族内でも大人一人に一台のクルマを所有している場合などは、自分以外が運転することはないかもしれませんね。
任意保険で本人限定を付ける際の注意点
注意点としては、この特約をつけた場合には絶対に他の人に車を運転させないことです。
例えば、飲み会の帰りに家族に迎えに来てもらって代わりに運転してもらう状況があるのならば、この特約は付けない方が良いでしょう。
年齢条件を付けてその年令以下で運転した人が事故をした場合には、保険会社ごとに規定は違いますが救済措置があります。
しかし、この本人限定に関してはそういった救済措置がありませんので、被保険者以外の人が事故を起こしても保険金が支払われないのはもちろん、示談交渉もしてもらえませんので注意が必要です。
もし、他の人が乗るときには1日からかけられる自動車保険がありますので、そういったものを活用しましょう。
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「ちょっとの距離だし大丈夫」といって、任意保険が掛かっていない状態で他人に運転させて万一の大事故などを起こしてしまうと、人生が破綻してしまいかねません。
ちょっと怖いお話をしてしまいましたが、この特約がダメだということではなく、うまく活用できれば保険料を安くできます。
本人限定に限らず、限定条件を付ける際にはよくよく注意しながらお得に自動車保険を選びましょう。