自動車保険というと、通常は1年契約で毎年更新していくのが一般的です。
現在は3年間の契約もありますが、やはり多いのは1年毎ですね。
しかし、1日だけ入れる自動車保険があるのをご存知でしょうか?
これをうまく活用することで、一年契約で普段加入しているものを安くで加入する事もできるかもしれませんのでご説明します。
自動車保険で1日だけ加入する
これは東京海上日動が販売している「ちょいのり保険」と言われるものが最初に発売されたものです。
主に借りた車に掛けられるもので、最短1日から臨時で車にのる場合に、掛ける保険です。
それ以上乗る場合には1日単位で期間を設定できますので便利ですね。
1日の掛け金が500円と1000円とで選べるものです。
例えば1000円プランで7日間借りるとすると
1日あたり 1000円 ✕ 7日間 = 7000円
で、合計保険料は7000円になります。
1日自動車保険の保障内容
保障内容としては
- 対人賠償
- 対物保障
- 搭乗者傷害
- 自損事故傷害
- 車両補償
- ロードアシスト(ロードサービス)
などになります。
一般的な最低限の補償になりますので、人身傷害保険や弁護士費用などは付帯されません。
対人・対物賠償
『対人賠償補償』・『対物賠償補償』でご説明していますが、相手に対する補償で自動車保険の基本となります。
これが無制限で付いているので万一の時には安心ですよね。
仮に金額の制限があったとしたら大きな人身事故なを起こしてしまった場合などは大変なことになってしまいます。
搭乗者傷害・自損事故傷害
『搭乗者傷害』は運転している車に同乗している人のケガの補償です。
相手への補償も必要ですが、運転している自分や同乗者が事故のケガで死亡や後遺障害を負ったり、入院や通院をした場合に支払われるものです。
- 死亡 ・・・1000万円
- 後遺障害 ・・・障害の程度に応じて1000万円限度
- 傷害一時金・・・5日以上の入院または通院をした場合に一時金として10万円支払われる
あくまでも定額での補償になりますので、一般的な自動車保険でメジャーとなっているケガの実費補償である「人身傷害保険」は付いていません。
手広くはないけれど最低限の補償はできているという感じですね。
単独事故傷害は相手のない事故、いわゆる自損事故でケガをした場合に支払われます。
車両補償
借りて乗っている借用自動車を運転中に損害を与えた場合の補償です。
- 支払い限度額・・・300万円
- 免責金額(自己負担金額)・・・15万円
車同士の事故でも自損事故でも両方補償ができるので、車両保険の一般条件と同等ですよね。
ただし、注意したいのは免責金額(自己負担額)が15万円と大きな金額で設定されていることです。
裏を返すと、ちょっと擦ったくらいでは使えないということです。
あくまでもそれを超える大きな事故の場合に使えるという認識で加入しましょう。
その他の注意点としては、盗難・駐停車中に生じた損害(あて逃げ・落書き等)は対象とならないことです。
つまり、車上荒らしで窓ガラスを割られた場合や駐車場に車を停めていて当て逃げをされたケースなどでは対象となりません。
また、この保険は加入する前にネットからの事前登録が必要です。
事前登録した日から7日以内の場合は車両補償を付けたプランには加入できません。
これはおそらくですが、既に破損している車をこの保険で修理しようというモラルリスクを避けるためだと思われます。
ロードアシスト(ロードサービス)
事故で走行不能となった場合の搬送費用なども付いてきます。
最近では当たり前となった自動車保険の付帯サービスである「ロードサービス」が自動付帯されています。
万一の事故の際に心強いですね。
1日自動車保険は使い方次第
この保険は親や知人の車を借りるときに掛けるというのが一般的な掛け方です。
もちろん、貸してくれる親や知人は保険に加入しているはずですが、借りている間に万一事故を起こしてしまってそれを使ってしまった場合、その人の保険の割引等級が3等級下がってしまいます。
さらに、事故有りの割引率になってしまうので車種や補償内容によってはかなりの保険料アップが予想されます。
貸した方も借りた方も本当に嫌な気持ちになると思います。
そうならないためにも1日自動車保険を自分で準備して安心してドライブを楽しみたいものです。