自動車保険のノンフリート等級には「メリット等級」と「デメリット等級」というものがあります。
両者は似ているようで、保険会社からの扱いは全然違うものになりますので注意が必要です。
ノンフリート等級のメリット等級とは
自動車保険では6~20等級までを指します。
自動車保険は6等級から始まりまって、事故がなければ毎年上がって行って、割引率も良くなっていきますから保険会社から見ると「事故の少ない優良な運転者」という扱いになります。
厳密に言うと、前年保険を使った人が17等級ということもあるのですが、それまでは保険を使わずに来てくれた優良な人という扱いですね。
デメリット等級とは
上記のメリットに対して「デメリット等級」というと、1~5等級になります。
全くの新規契約の場合は6等級から始まるので、5等級以下は必ず一度は事故をして保険を使っていることになります。
3等級以下は複数回の保険使用をしたということでさらに保険会社からの扱いは悪くなります。
3より低くなってしまうと、現在契約している保険会社からも満期の更新をしてもらえない可能性もあります。
また、他の保険会社へ乗り換えるにしても引き受けてくれないケースもあります。
このあたりは、外資系保険会社や通販系の保険会社が特に厳しいようです。
デメリット等級から逃れることはできない
「じゃあ、満期で引き受けてくれる会社がなかったら、他の保険会社で新規で申し込んだらいいのでは?」
と思われるかもしれません。
しかしながら、損害保険業界でネットワークがありますので、保険会社を変えてもわかるようになっているのです。
契約者名、被保険者名、車体番号などのデータがあるので、特にデメリットを逃れるものに関しては厳しいく監視されています。
また、他社からの乗り換えの場合、ノンフリート等級の引き継ぎに問題がないかのチェックが入りますので、等級を偽ったりすることもできません。
一旦、解約をして期間を置いて再度契約する場合にも、デメリットの場合だと13ヶ月はその等級を引き継がないといけません。
13ヶ月間保険なしで車に乗るか、13ヶ月間は車に乗らないかになりますが、任意保険なしで車を運転するのはかなり危険だと思いますので、やめておいた方が良いでしょう。
以上が、ノンフリート等級のメリット等級とデメリット等級についてのご説明です。