車種によっては引き継ぎができない車種というのがあります。バイクやダンプなどがその一例です。

等級を引き継げない車種

通常、ノンフリート等級は保険会社が変わっても引き継ぐことができます。

 

しかし、引き継げない車種の間柄というものがあります。

車両入替できない

私は保険営業をやっていたころ、知らずに冷や汗をかいたことを思い出します。

 

まず、等級を引き継げて車両入替ができる車種というのは「自家用8車種」と呼ばれるものです。

  • 具体的には用途・車種が、
  • 自家用普通乗用車
  • 自家用小型乗用車
  • 自家用軽四輪乗用車
  • 自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)
  • 自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン以下)
  • 自家用小型貨物車
  • 自家用軽四輪貨物車
  • 特種用途自動車(キャンピング車)

である車種を言います。

 

一方でこれら自家用8車種とそれ以外の車とではノンフリート等級の継承ができません。

 

つまり、新しい車を買ったとしても車両入替ができないので、新規6等級から始めないといけません。

 

これらから入替できないのは、「バイク」、「ダンプ」、「特殊車両」、「構内専用車」などになります。

 

これらはイメージで自家用8車種に比べるとリスクが違いますよね。

 

これらの車両入替ができると思って保険を準備していないと大変なことになります。

同じ用途車種なら入替え可能

普通自動車からダンプやバイクには車両入替できませんが、ダンプ同士やバイク同士なら等級継承ができます。

無事故の場合には等級は進んでいくので保険料も安くなっていきます。

 

バイクの場合は同じ排気量同士なので、原付きバイクと250CCのバイクでは入替えできません。

 

もし、ダンプに乗っていて2トン以下の自家用貨物に乗り換えるのであれば、ダンプの方の中断証明を取って等級を残しておいて、新たに自家用貨物の保険に加入しないといけません。

 

その場合は新規なので6等級からはじまります。

私の失敗談

私が保険営業をしていたときに失敗したことがありました。

 

それはダンプに乗っているお客様が

「軽自動車に乗り換える予定だけどどうしたらいい?」

と聞かれたときです。

 

私は

「車両入替できますから大丈夫ですよ」

と答えました。

 

何となく違和感を感じた私は事務所でそのことを確認してみると、ダンプと軽自動車は入替えできないことがわかりました。

 

まだ、車を購入される前だったので事なきを得ましたが、これが「明日納車されるんだけど」というタイミングであれば大変なことになっていました。

 

知らずに入替えの手続きをして、数日後に本社から電話があって入れ替えできないことが発覚した場合、軽自動車には保険がかかっていない状態になってしまいます。

 

通常、車の乗り換えは自家用8車種同士がほとんどなので問題ないのですが、こういったケースもあるので、車を乗り換える場合には早めに保険会社や代理店に連絡するようにしましょう。