リスク細分型自動車保険ってそもそも何?
「リスク細分型自動車保険」と言われて「ああ、アレね」とピンと来る方は、多くはないでしょう。ほとんどの人にとって「リスク細分型」と言われても、何の危険がどうなっているのか、ハッキリと説明出来ません。
「リスク細分型自動車保険」とは、一人ひとりに合わせた危険度に応じて保険料を算出できる保険制度のことです。
「リスク細分型」のリスクとは、加入者の事故リスクの大きさのことであり、そのリスクを細かく分類・分析することによって、その人のリスクに伴った保険料を設定することが出来るのです。
実際にリスク細分型自動車保険でリスク要因となるモノには、以下のモノがあります。
- 年齢
- 性別
- 運転歴
- 営業用、自家用、その他の車の使用目的
- 年間走行距離、その他の車の使用状況
- お住いの地域
- 車の種別
- 車の安全装置の有無
- 車の所有台数
このように様々なリスク要因を、個人に合わせて分析し、設定するからこそ、リスク細分型自動車保険はその人の事故を起こすリスクにあった保険料を設定することが出来るのですが、果たしてこの保険の方式には、どのようなメリットがあって、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
リスク細分型自動車保険の3つのメリット
- 運転歴が長い方が保険料が安い
- 運転する距離が短いほど保険料が安くなる
- 車によっては保険料が安く設定することが出来る
リスク細分型自動車保険はご紹介した9つの項目ごとのリスクによって、その金額が決まります。
そのため年齢が高く、運転歴も長く、一回の移動距離と使う頻度が低い場合は保険料を安く抑えることが出来るため、従来型の保険に比べると条件に合致する人の場合は、3~4割ほど任意保険の金額が安くなることがあります。
また、運転する車によっても保険料が変わるため、運転する車も含めて、自分の状況にあった掛け金を支払うことが出来るので、余計な保険料を安く抑えることが可能です。
つまり、リスク細分型自動車保険は運転免許証を取得してから、安全運転を心がけてきた人にとっては、それまでの努力が認められて、支払う保険料を安く抑えることが出来るという嬉しい保険なのです!
リスク細分型自動車保険の3つのデメリット
- 運転歴が短い方は保険料が高くなる
- 運転する距離と時間が長いほど割高になる
- 保険会社によっては一回事故を起こすと次回契約が出来ないこともある
この保険では、ある程度運転歴がある年齢の高い方は、事故を起こすリスクが少ないため、保険料を安くしますが、逆に年齢が若く、運転歴も短く事故を起こす可能性が高い新米ドライバーの場合は、支払う掛け金が高くなってしまうというデメリットがあります。
また、新米ドライバーでなくとも、走行距離と走行時間が長い車は確率的に見て、事故を起こしやすいことから、割高になってしまいます。
安い保険会社の場合は、1度事故を起こすと次回契約更新が出来ない場合もあるので、注意が必要です。
金額で選ぶ?もしもの時の安全で選ぶ?アナタの保険選びはどっち?
リスク細分型自動車保険は、このように事故を起こす可能性が低い人ほど支払う保険料も低く、逆に事故をおこす可能性が高いほど支払う金額が高いという仕組みになっています。
そして、これは本人の運転の技術ではなく、本人を取り巻くさまざまな環境を考慮して決められているので、この方式の保険に加入する際には、ある程度の運転歴と年齢でなければ支払う金額を安くすることは出来ません。
いろいろとお金がかかる新米ドライバーにとっては、リスク細分型自動車保険は、割高のように感じてしまいますが、保険に加入する条件によっては、保険料の支払いを安く抑えることが出来る場合があります。
だから、「リスク細分型自動車保険は高い!」と決めつけずに、一度保険のプロに相談して、自分はどれくらい保険料を支払わなければならず、どうすれば安くすることが出来るのかを把握することかはじめましょう。
「自分の支払う金額はいくらだろう?」と思った方は、一括見積もりで、それぞれの保険料を見比べてから、保険ショップに行って、その保険が本当に自分にあっているかを確認するようにしてくださいね!