原動機付自転車(スクーター)に家族の誰かが乗っている場合には、自動車保険に「ファミリーバイク特約」を付けることにより、割安な掛け金で補償することできます。

 

原付きは気軽に乗れるので、車を運転することに比べると賠償などの意識が薄い場合もあります。

特に学生のお子さんを持つ親御さんの場合には、検討しておいたほうがいいですね。

ファミリーバイク特約の補償内容

では、補償内容や範囲などをを見ていきましょう。

自動車保険のファミリーバイク特約で補償される範囲

この特約の対象となるのが

  • 記名被保険者
  • 同居の親族
  • 別居の未婚の子

です。

これらの人が原付バイクを運転する場合に対象となります。

別居の未婚の子まで補償対象となるので、一人暮らしで大学に通っている子供が原付に乗っている場合にもこの特約を付けておくと安心ですよね。

主な補償内容

補償されるものは自動車保険本体に比べるとファミリーバイク特約は一部に限られています。

ファミリーバイク特約

 

  • 対人賠償
  • 対物賠償
  • 自損傷害
  • 人身傷害

以上の内容となっています。
一番重要な対人・対物賠償は補償されています。

また、気になる運転者のケガの補償には2種類あります。

自損傷害とは

『自損傷害』とは自損事故の場合のみに設定された金額を定額で補償されるものです。
自損事故のみなので、自分でこけた場合や電信柱にぶつかったときなどの自分のケガの補償です。

ある保険会社の一例を見ると

  • 死亡保険金 1500万円
  • 後遺障害保険金 50~2000万円
  • 介護費用保険金 所定の状態になったら200万円
  • 医療保険金 入院 1日6000円、通院 1日4000円

などがあります。
支払われる金額は保険会社によって開きがあるので、加入したい人は確認してみてください。

人身傷害とは

『人身傷害』の場合は治療費・休業補償などのケガに関わる費用を実費で補償してくれます。

これは「自損傷害」とは違い、自損事故も相手のある事故も補償することができます。

おすすめは「人身傷害」の方ですが、保険会社によっては「自損傷害」しかないところもありますので、加入するときには確認が必要です。

原動機付自転車の要件とは?

排気量125CC以下の原付バイクが対象となります。

自分や家族で所有しているものはもちろんですが、借用バイクが含まれる保険会社もあります。

借りたものまで補償されるとなると嬉しいですし安心ですよね。

営業担当者でも知らない人もいるくらいレアな情報ですよ。

原付の場合はファミリーバイク特約がお得

原付は単独で自動車保険に加入することもできます。

 

しかし、自動車保険の特約として付けることで保険料はかなり安くなります。

あくまでも相場の目安ですが、原付単独で保険に入ると年間で約2万円の保険料ですが、自動車保険の特約で付けると、約7000円~8000円くらいで加入することができます。

 

家族で原動機付自転車に乗る人がいる場合にはファミリーバイク特約を付けるようにしておきましょう。

 

何台でも補償対象に入るので、台数が多ければ多いほどお得です。

えっ!弁護士費用特約が使えない!?

ファミリーバイク特約は、あくまでも自動車保険の特約の1つなんです。

バイクで人と衝突してしまった場合、基本的には保険会社が示談交渉をしてくれるので安心です。

 

しかしながら、相手が100%悪いケースなどで、こちらの保険会社が対応してくれないケースもあります。

そんな場合には「弁護士費用特約」が役立ちます。

 

ただし、弁護士費用特約が適用されるのは契約している自動車の事故のみです。

ファミリーバイク特約はあくまでも特約なので、弁護士費用は発動しないので注意しておいてください。