10年位前からインターネットの普及により、
インターネット通販型自動車保険のCMを良く目にするようになりました。
「通信販売」とは言え、今はネットで契約まで完結できるのですから、
いい時代になりましたね。
それまでは通販というと電話で説明してもらって、
郵送で書類のやり取りをするというものです。
現在もその方法は取れますが、
ネットで完結できる方が簡単なのでメリットが大きいと思います。
インターネット通販型自動車保険が安い理由
CMでも「保険料がこんなに安くなりました」という触れ込みで、
安さを強調していますが、その理由はどんなものがあるのでしょうか?
- 人件費をカット
- 事務経費をカット
大きくはこの2つが理由です。
特に、人件費のカットは大きいと思います。
例えば、代理店を通して契約する保険会社の場合、
- 代理店手数料
- 代理店担当社員
- 営業店
- 営業店を管理する部署
などの経費がかかってしまいますね。
保険代理店が販売するとなると、それをサポートする社員が必要ですね。
さらに、営業店を地域ごとに置いて
営業社員や事務社員を置いておく必要があります。
営業店の費用はかなり大きいと思われます。
さらに、その営業店を管理する部署が必要となります。
管理経費が多くなってしまうんですね。
一方で、インターネット通販型自動車保険では、
こうった経費を削減することができるので保険料を抑えることができるのです。
契約関連の手続きはネットで契約者がやってくれます。
また、質問などがあればコールセンターへ電話すれば、そこで対応してくれます。
この方式だと、本社があればすべて対応することができますね。
事故があった場合の対応は大丈夫なのか?
万一事故に遭った際の対応が気になるところですよね。
どこまで親身になって対応してもらえるかというところです。
結論から言いますと、
保険会社の対応としては大きく変わらないのではないかと思います。
近くに支店があって、事故の担当者もそこにいれば安心できるような気がしますが、
それでも事故担当者は現場を見に行ったりすることはほとんどありません。
ほとんどが、事務所にいて電話で示談交渉をしたり、
書類を確認したり、査定をしたりします。
これなら東京でも地方都市であっても変わりません。
現場や修理工場まで見に行くのは保険会社が外部に委託している
「鑑定人」と呼ばれる人たちです。
この鑑定人さんが確認してきた報告書などを元に査定をしていきます。
このような事情から、ネット通販型でも代理店型でも見た目には差がないということになります。
対面販売型のメリット
対面販売型の自動車保険のメリットがそのまま通販型のデメリットになります。
対面販売型のメリットというと、きめ細やかなサービスをしてもらえるかもしれないということです。
あえて「~かも知れない」と言っているのは代理店の考え方や担当者によって差があるからです。
例えば、保険を開始する時は満25歳の人が26歳になり、
年齢条件を変更できるようなケースがあります。
その場合、年齢条件を21歳以上から26歳以上に変更すると、
差額の保険料が戻ってくるのですが、
これは事故申告になるので自分で言わないといけません。
しかし、気が利く保険代理店や担当者の場合は
「年齢条件変えられますが、いかがされますか?」
などと聞いてきてくれます。
手続きが面倒なのでなかなか言ってもらえないのですが、
もし代理店で契約するならそんなところを選ぶべきですね。
また、事故の時に納得がいかないときにも、
契約者の見方になって保険会社と話をしてくれます。
何もわからない素人が事故担当者と話をするのと、
プロの代理店さんが話をするのとでは違いますし、
解釈が変わって話が良い方向で進むケースもあるはずです。
たとえ良い方向に向かなかったとしても、
やるだけのことはやってもらったという安心感を得ることができます。
通販型には残念ながらこういったメリットはありません。
万一の時に誰かが近くで味方でいてくれるという安心感を求めるなら代理店型、
通販だから仕方ないと割り切れるならインターネット通販型自動車保険を選ぶ。
どちらもありな選択だと思いますよ。