自動車保険で1日だけでも契約ができる保険について『1日だけの自動車保険でお得な契約を』や『必要となるケース』でお伝えしていますが、一般的な自動車保険(任意保険)との違いと活用方法についてお話したいと思います。
違いを知ることで使い方がわかるという観点から説明していきたいと思います。
1日自動車保険と一般的な任意保険との違い
見かけ上は同じに見えても若干の違いがありますので、確認しておきましょう。
補償についての違いについては『1日だけの自動車保険』で詳しくお話していますので参考にしてみてください。
両者の違いとしては
- 等級制度とは関係なし
- インターネットからのみ加入できる
- 補償範囲が限られている
- 保険期間が短い
- 独自の割引制度がある
などです。
では具体的に見て行きたいと思います。
等級制度は関係なし
この保険にはいわゆる「等級制度」がありません。
6等級から始まって20等級が上限のノンフリート等級割引は、そもそも1年更新の自動車保険のみに適用されるもので、短期のものは継続性がないので対象とはなりません。
「自動車保険の等級制度が厳しくなりました」でお伝えしている通り、今は任意保険を使うのも躊躇する時代になってきましたが、1日自動車保険ならその影響を受けないので、安心して使うことができますよね。
インターネットからのみ加入できる
この保険はパソコンやスマホなどの端末からのみ契約ができるシステムになっています。
代理店の担当者に来てもらって契約などはできない仕組みです。
裏を返すとすぐに契約ができるということです。
明日、親の車を借りて運転するとなった時にもスマホからパッと契約ができれば便利ですよね。
代理店の担当者が来てくれないと契約できないとなるとかなり前倒しで連絡をしておかないといけませんが、インターネットからならいつでも申し込みができます。
補償範囲が限られている
短期の保険なので、決められた補償で契約します。
選択肢としては車両補償が「あり」と「なし」を選べるくらいです。
【参考】
通常の任意保険なら付けておきたい人身傷害保険や弁護士費用なども付きません。
また、車両補償も15万円免責(自己負担)なので、大きな事故をした場合の最低限の補償が付いていると考えておくほうが良いでしょう。
保険期間が短期
当たり前ですが、任意保険は1年契約なのに対して、最短の保険期間で1日から加入できる保険です。
1日500円か1000円から選べます。
仮に1周間だけ知人の車を借りるとすると、1000円プランなら7000円ということになります。
期間が長くなると割高感がありますね。
独自の割引制度がある
東京海上日動の「ちょいのり保険」の場合、既に加入している任意保険の割引等級や1日自動車保険の加入日数などによって適用される割引があります。
ちょいのり保険の ご利用日数(保険責任期間) |
無事故割引率 | |
---|---|---|
6等級(S) | 7等級(S) | |
5~9日 | 8% | 2% |
10~19日 | 15% | 4% |
20日以上 | 20% | 5% |
これはあくまでも東京海上日動の保険に加入している人のみが対象となるので注意が必要です。
最大で20%の割引率なので、同じ保険会社で加入している人はお得ですよね。
ちなみに、この割引の対象とならないケースもありますので、事前に確認しておきましょう。
両者の違いを知って賢く活用
以上、任意保険との違いをご説明しました。
他にも、個人契約でないと加入できなかったりといろいろな制約はあります。
しかし、親や知り合いに車を貸してもらう人で、他人に迷惑を掛けたくないという人には必要な保険だと思います。
また、たまにしか乗らない大学生の子供のために任意保険を全年齢にせず、若い人が乗る時だけ1日保険に加入するという活用方法もできます。
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両者をよく理解しておくことで保険料コストを抑えたりもできますので、賢く活用していきたいものですね。