臨時で親や知人の車を運転する際に1日からでも加入できる保険『1日だけの自動車保険』がひつようとなるケースについて少しお話したいと思います。
1年契約の任意保険にも関連するお話ですので、加入される際の参考となれば幸いです。
1日だけの自動車保険が必要な人とケース
この保険は臨時でたまに他人の車を借りて運転する場合を想定しています。
例えば、
- 親・兄弟などの家族
- 知人
などです。
通常は親や知人であっても殆どの人は任意保険に加入しています。
本来であれば、そちらで補償も可能なはずなのですが、なぜこの保険が必要なのでしょうか?
それは
- 親の車に年齢条件が付いている
- 知人の車に家族限定が付いている
- 他人の保険を使って迷惑を掛けたくない
などの理由です。
つまり、人の車を運転するのに自分が補償対象者から外れている場合や、車を借りておいて事故をして迷惑を掛けたくないというのが一番ですね。
親の車に年齢条件が付いているので1日だけ自動車保険を準備
通常の自動車保険では、運転する人によって年齢条件を設定します。
その車に乗る人が30歳以上の人だけだということであれば、30歳以上限定を付けるという具合です。
そうすることで保険会社としても事故で保険金を支払うリスクが低くなるため、保険料が安くなります。
仮に免許を取りたて18歳の子供が車に乗るかもしれない、でも乗らないかもしれない状況だったとしましょう。
子供が運転するときのために18歳でも補償できる『全年齢』、つまり年英制限を付けない契約にすると思います。
しかし、保険料は30歳限定の2~3倍くらいになってしまい、かなり大きな保険料負担となってしまいます。
しかも、事故をしてしまうとさらに保険料アップしてしまいます。
乗るか乗らないかわからないのにです。
そんな時に役立つのが1日だけの自動車保険です。
普段は30歳以上の人しか運転しないのであれば、1年契約の任意保険は30歳以上限定にしておきます。
そして、子供が乗る時だけ1日だけの保険に加入するわけです。
これなら年間何十万円か任意保険の負担を増やすよりも安く保険に加入できます。
『年齢限定』 + 『1日自動車保険』という考え方ですね。
知人の車に家族限定条件が付いている
知り合いから車を借りる場合、その保険には任意保険が掛かっているけれど家族限定が付いていて自分は補償対象とならないケースもあります。
もし、仲の良い友達などで頻繁にその車を運転する場合だと任意保険の限定条件を外してもらう方が良いですが、たまに借りる場合だとこの保険が良いでしょう。
1日500円から掛けられるのでとてもお得です。
他人の保険を使って迷惑を掛けたくない
そもそも人の車を借りておいて、事故をしたからその人の保険を使わせてくださいとは言いにくいものです。
どうしようもない場合は頼み込まなければしかたありませんが、できればしたくありませんよね。
最近では自動車保険の等級制度も厳しくなっていて、事故で保険を使うと3等級下がった上に「事故あり」の割引率で割高な保険料を3年間も支払わなければいけません。
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そうなってしまうと、車の持ち主に3年トータルで数十万円も負担をさせてしまうことになりかねません。
自分で弁償できるような少額の事故であれば保険を使わない選択肢もありますが、人身事故などの大きな事故になってしまうと示談交渉を保険会社にやってもらう必要があります。
他人に迷惑を掛けたくないというもの、この保険に加入する人の理由の一つです。
他車運転特約と1日自動車保険
任意保険に詳しい人なら
『でも、他車運転特約があればいいんじゃないの?』
と思われるかもしれません。
確かに、自分で車を持っていて任意保険に加入しているのならそちらの他車運転特約で補償される場合も多いでしょう。
『他車運転特約は大変ありがたい特約です』でもお話しているのですが、自分の任意保険と同じ内容でしか補償してもらえません。
つまり、自分の保険に車両保険が付いていなければ、他人の車を運転していて自損事故を起こした場合、その人の車の修理代等は出ないということになってしまいます。
1日自動車保険に車両補償を付けておけば300万円限度に補償されます。
【参考】
自分の保険がフルカバーで大丈夫という人以外は1日だけでも保険を掛けておくと良いでしょう。
他車運転特約があるから大丈夫な場合でも、念のため保険会社や代理店さんに確認してみてくださいね。
以上、1日だけの自動車保険が必要となるケースを具体例を挙げてご紹介してみました。