車両保険に免責金額(自己負担額)をいくらで設定するのが良いかという質問をよく受けます。確かに免責0-0だと万一の事故の際に、自分は手出しをしなくても良いので助かります。

 

しかし、長い目で見てどうなのかというのをお話したいと思います。

車両保険の免責金額(自己負担額)0-0とは

自動車保険の見積書を見ると「車両保険」の欄に「免責0-0」や「0-10万円」などと書かれていると思います。

 

例えば「0-10」だと、保険期間中で1回目の事故では免責(自己負担額)が0なので、保険会社が満額を支払ってくれます。

 

保険期間中に2回目、3回目の事故があった場合には10万円の自己負担が発生します。

車両保険 免責 0-0

例えば、保険期間中に2回事故があり、いずれも自損事故で50万円の修理代が掛かったとすると、1回目は保険会社から50万円が支払われますが、2回目は修理代50万円から10万円を差し引いた40万円が支払われます。

 

免責金額が0-0の場合は、1回目も2回目以降も自己負担はかからないので、満額保険会社が支払ってくれるという契約形態です。

 

これだけを見ると「0-0」の方がメリットがありますよね。

免責金額0-0のデメリット

デメリットとしては、安易に車両保険を使ってしまうことと、保険料が高くなることです。

 

まず、現在の自動車保険のノンフリート等級制度は厳しくなっていて、通常の事故で保険使用すると3等級ダウンします。

 

さらに、3年間は「事故有」の割引率になるので、この3年間の保険料はかなり高くなってしまいます。

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3年トータルすると10~20万円以上も保険料が上がってしまうこともよくあります。

 

以前はバンパーを擦ったような軽微な事故でも車両保険を使うケースが多かったのですが、現在は簡単に使うとそれ以上に保険料がアップしてしまうので使いにくい状況になっています。

 

また、0-0の場合には自己負担がない分、保険料も他の「0-10」や「5-10」などに比べると高くなってしまいます。

0-0は付けるべきか?

結論から言うと、資金があれば付けておけば良いし、保険料を抑えたいのであれば「5-10」などで免責金額を大きめに設定しておくほうが良いでしょう。

 

私の経験上、自動車保険の保険料負担がそれほど気にならない富裕層の人は免責0-0を付けているケースが多いです。

 

しかし、私と同じように平均的な収入の子育て世代としては少しでも今の保険料を抑えたいところです。

 

また、安易に使って翌年以降の保険料が大きく上がることを想定すると、軽微な事故では車両保険を使いたくありませんよね。

 

免責金額をある程度設定しておいて、万一軽微な事故があった場合には自己資金で修理する。

 

そして、全損や大きな修理金額が必要な事故の場合には車両保険を使うという使い方をするほうが良いのではないでしょうか?

 

免責金額をどれくらい設定すればどれくらい上がるのかということを見積もりしてもらうと良いでしょう。

 

自動車保険の一括見積もりサービスを使うと最初におすすめの見積もりが届きますが、そのあとで保険会社のウェブサイト内にあるマイページから自由に条件を変えて自分で保険料を確認できます。

 

この記事の下にもリンクを貼ってありますが、気軽に利用してあなたの場合はどれくらいの掛け金になるかなどを確認しておきましょう。

 

ただし、もし保険料負担が気にならないのであれば、車両保険の免責金額0-0に設定することもありです。