各損害保険会社は2017年1月より「自動ブレーキ割引(仮称)」を導入するとの報道がありました。

 

割引率は約10%ほどということですが、それに関してお話してみたいと思います。

 

自動ブレーキとは

走行する車の前に障害物があれば自動で止まってくれる装置を自動ブレーキと呼ばれています。

 

一言で言ってしまう一括りになってしまうので、「どんな場合でも障害物があったら止まる」と思い込んでしまいますが、メーカーやシステムによって大きな違いがあります。

 

現状で一般的に使われているのが、

  • 時速30km以下
  • 車両にのみ対応

というもので軽自動車に付いているものはこういったものですね。

 

ただし、これだと交差点で横断歩道を渡ろうとしている歩行者などには対応できないことになります。

 

また、システムによってはブレーキを少しでも踏んでいると自動ブレーキが作動しないものもあります。

 

スバルのアイサイトで事故率が激減

そういった自動ブレーキの中でも2010年から2014年の交通事故総合分析センターのデータによると、スバルの車でアイサイトを搭載している車とはそうでない車との事故率の差が約6割ほどあります。自動ブレーキ割引

 

特に衝突に関しては8割ほども違いがありますので、他のシステムに比べると明らかな事故軽減効果があります。

 

 

アイサイトver.2では時速30km以下では人や自転車も認識して止まるのですが、最新版のver.3では時速50km以内で止まるとのことなので、今後はますます事故率が下がっていく可能性があります。

 

事故率軽減という意味では、今までこれほどまでに顕著に効果が出たことはなかったかもしれませんね。

 

自動ブレーキ割引について

割引として適用されるのか、基準の保険料率が下がるのかはわかりませんが、アイサイトの実績に限って言うと10%安くなる程度では足りない気がしますね。

 

「自動ブレーキシステム」と一括りにしてしまうので致し方ないかもしれませんが、他社も追随してくることは間違いないと思います。

 

今後の技術革新次第では事故率はかなり下がっていくものと思われます。

 

当然、実績に応じて保険料を調整していくという流れなので、現状は様子を見て約10%程度の値下げということなのかもしれませんね。

 

しかし、今の保険はリスク細分型と呼ばれているものなので、せめてアイサイトの場合には割引率を上げるなどの対応をして欲しいものですね。

 

自動車保険は近年上昇傾向にあったので、こういった形で安くなるということは明るい話題ですね。

 

今後の自動車保険会社の自動ブレーキ割引への対応を期待しています。