今やペットは家族も同然ですよね。自動車保険でも事故で人間がケガをした場合と同じような補償をして欲しいと思うのも当然です。
そんな愛犬家、愛猫家にとって嬉しい特約があります。
それがペット特約と呼ばれるものです。
自動車保険のペット特約とは
契約している車両に乗っていたペットが事故によって死傷した場合に補償されるもので、一部の保険会社で付けられるものです。
保険料はリーズナブルで年間1,000円前後で付けることができます。
主な補償内容としては
- 治療費用保険金・・・ 事故の日から30日以内の治療費用等で実際にかかった費用に対して、5万円などの金額を限度に 補償されます。
- 葬祭費用保険金・・・事故の日から30日以内に死亡した場合、葬祭費用等 として実際にかかった費用を、10万円などを限度に 補償されます。
- 臨時費用保険金・・・葬祭費用保険金が支払われる場合に、被保険者が臨時に必要 とする費用として3万円などの金額が支払われるものです。
以上のものが挙げられます。
細かい金額などは保険会社によって違いますが、だいたいこのような補償内容です。
ペットがケガをした場合には、人とは違って健康保険が効きませんので、こういった特約で治療費などを支払ってもらえるのはありがたいですよね。
相手のある事故ではペットは対物賠償の対象
もし、相手がある事故でペットがケガをした場合には、相手の自動車保険の対物賠償の対象となります。
例えば、出会い頭の衝突で過失割合が50%ずつだった場合には、ケガの治療費の50%を相手から支払ってもらうことができますし、相手が100%悪い事故であれば100%を支払ってもらえます。
しかし、ペットは法律上「もの」という扱いなので、時価で補償額が算出されてしまいます。
ペットの時価というと、かなり低い金額で試算されることが多く、しかも保険がきかないペットの治療費はそれを大きく超えてしまうこともありますので、こういった特約があれば安心です。
ペット特約の注意点
この任意保険に付けられるペット特約にも注意しないといけない点がいくつかあります。
- 人身傷害の対象となることが前提
- 危険な状態でペットを乗せていないこと
- 犬と猫に限定
保険にはルールがあるので、どんな場合でも支払われるものではないのです。
人身傷害の対象となることが前提
事故で本人または家族がケガをして人身傷害保険の支払対象となる場合にのみ、ペットの特約が発動します。
つまり、ペットだけがケガをしたようなケースでは対象となりません。
危険な状態でペットを乗せていないこと
危険な状態とは、ペットを膝に乗せて運転するなどハンドル操作などを阻害するような乗せ方を指します。
ペットを膝の上に乗せている人をよく見るのですが、これの場合は対象となりませんので注意してくださいね。
できれば、ゲージなどに入れて乗せてあげるほうが良いでしょう。
犬と猫に限定
ペットでも対象となるのは犬と猫に限定されています。
フェレットやハムスターやその他の爬虫類などは対象外となってしまいますので、事前に確認しておきましょう。
ペット特約を付けられる保険会社
この特約はすべての保険会社が付けられるわけではありません。
- アクサダイレクト・・・ペットプラス
- 共栄火災・・・くるまるペットくん
2016年8月現在で取り扱っているのは以上です。
他にも、ロードサービスの中に、事故の際のペットホテル代が補償されるものなどもありますが、ケガまで補償してもらえるのはこの2つですね。
自動車保険のペット特約を付けられるところを選ぶと万一のときも安心ですので、比較見積もりの際には意識しておきましょう。