最近の自動車保険は損害率が悪化していて、事故があった場合に満期のタイミングで更新を断られることがあります。
ダイレクト通販型では良くあることです。
しかし、最近では代理店販売型の保険会社でも継続を断られるケースが増えてきました。
自動車保険の更新を断られる原因
考えられる原因としては
- 前年度に事故があった
- 数年間の事故が多い
- 支払い保険金が高額
- 口座振替不能が頻繁
などが考えられます。
大抵は保険会社がこのような決定をすることが多いと思いますが、口座振替不能などは代理店の判断で断られることもあります。
前年度に事故があった
これはダイレクト通販型自動車保険に多い傾向です。
「インターネット通販型自動車保険は事故有の契約者に厳しい」でお話していますが、前年度に事故があっただけで継続を謝絶されたり、大きな免責金額の設定が必要となり遠回しに継続を断られることがあります。
たった一度の事故で理不尽だとは思いますが、保険会社は契約を断ることができます。
また、ダイレクト通販系は事故のない優良な契約者だけをターゲットにする戦略を取っているので、そのあたりは割り切っているのだと思います。
実際の統計では、一度事故を起こした人が再度事故を起こす確率はかなり高いというデータがあるようです。
このような経験則に基づいているんですね。
ここ数年間の事故件数が多い
ダイレクト系だけではなく、最近では代理店販売型の損害保険会社でも更新を断られることが増えてきました。
代理店販売型の保険会社は代理店と顧客との関係を大切にするので、1度事故があったからといって断られることはめったにありません。
しかし、これまで一度も事故がなかったとしても、1年に1回の事故が2年続けてあったり、3年間で3回の事故があった場合に、「損害率が悪化している」とのことで継続を断られることもあります。
熱心な代理店担当者なら撤回してもらえるように動いてくれると思いますが、それでも撤回しきれないケースもあります。
ダイレクト系が優良な契約者を囲い込んでいることや、若年者層のクルマ離れによって代理店型の損害率が悪化していることもあり、苦肉の策と言えます。
支払い保険金が高額だった
たった1度の事故であっても、大きな人身事故などで支払い保険金額が数千万円や1億円を超えるような大事故を起こしてしまったら継続を謝絶される可能性もあります
万一の時には、保険会社の損害査定担当は一生懸命対応してくれますが、金額が大きいと今後のお付き合いは遠慮されるかもしれません。
口座振替不能が頻繁だった
特に月払い契約の場合で、口座振替不能が頻繁だと断られるケースがあります。
口座からお金が落ちなかったとしても振り込み用紙でお金を振り込んだりすれば救済されます。
しかし、これが頻発すると保険会社や代理店の手間が掛るのと、不能になっている期間中の事故の補償ができない場合があったりと、トラブルの原因となってしまいます。
これは保険会社というよりは代理店側が断ってくるケースが多いと思います。
事故がなかったとしてもこのようなケースもありますので注意が必要です。
保険会社との良好な関係を大切にしましょう
結局はこのようなことがないように、事故がない優良な契約者になることと、口座振替日には預金口座にお金お入れておきましょうというお話になります。
しかし、たまたま事故が重なったりするということもあり得ますので、その時の対応については別途お話をしたいと思います。
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また、自動車保険の一括見積もりを利用したり、保険代理店へ相談してみることで他社で契約できることもあるので問い合わせてみましょう。
保険会社から契約の継続を断れれるのはショックなことですが、前向きに対応していきましょう。