自動車保険の「自動更新(継続)特約」についてお話したいと思います。
車の任意保険に加入していて満期までに更新手続きをしないとけいないのに、うっかり忘れているケースがあるかもしれません。
仕事や子育てで多忙な毎日を送っている場合には、郵便物も詳しくチェックできていない可能性も考えられます。
更新手続きをしないでいると、ノンフリート等級がどんなに良くても6等級に戻ってしまうだけではなく、事故があっても補償されないことになってしまいます。
実際に継続忘れで人身事故があって、自己破産をされているというケースもあります。
自動車保険の自動更新(継続)特約とは
更新手続きをうっかり忘れていた場合でも自動的に更新されるのが「自動更新(継続)特約」と呼ばれるものです。
通常は満期前の通知期日までに継続しない旨の通知をしない限り、満期を過ぎても自動的に継続される特約です。
万一、手続きを忘れていても継続されているということは、事故があっても補償してもらえて、ノンフリート等級も継続さます。
多忙な現代人にとっては嬉しい特約です。
ただ、何もしなくても良いといっても、満期から1ヶ月または30日以内(保険会社による)にお金を入金しないと満期日まで遡って無効になってしまいます。
つまり、更新を忘れて満期日の20日後に事故があった場合、自動更新特約で補償対象となりますが、その後、自動車保険の継続手続きをしなければ、この事故は補償されないということになります。
事故があってもなかっても、更新を忘れていたことに気がついた時点で早急に手続きをしておくことが必須ですね。
継続をしない通知をしたら・・・
「継続しない」旨の通知をすれば、自動更新されることはありません。
その代わり、満期までにしっかりと他社で契約手続きを済ませておくことが必要となります。
その際は、満期日までの日数に余裕を持っておきましょう。
仮に満期日ギリギリに他社で契約しようとして加入を断られるケースもあり得ます。
例えば、前年度事故があった場合などです。
他社で手続きをしたけれど、他社で断られてその保険が無効になってしまったなると、補償が切れてしまうことになります。
継続手続きは必ず余裕を持って行いましょう。
すべての契約に付いているわけではない
自動車保険の自動更新特約は、すべての契約に付いているわけではありません。
当然ながら、この特約を設けている保険会社でなければなりません。
- 記名被保険者が法人の場合
- 長期契約または短期契約
- 自家用8車種、バイク、原付き以外の契約
こういった契約ではこの特約がついていないケースが多いので注意が必要です。
保険会社の方から継続を断られることもある
契約者が通知締切日まで継続しない意思を伝えることで自動更新特約は発動されません。
しかし、これは契約者側だけではなく保険会社から「継続できません」と通知されることがあります。
前年度までに事故が多かった場合や、事故で1等級に下がってしまった場合継続を断られることもあり、これが通知で来ます。
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そうすると、継続手続きをうっかり忘れてたとしても満期日までの補償となるので、それ以降の事故は補償されません。
また、満期後7日以上過ぎるとノンフリート等級の継続もできません。
自動車保険の自動更新特約はあくまでも救済措置だと捉えて、しっかりと満期日までに継続の手続きを取るように心がけましょう。