2台以上の車を所有していて自動車保険を掛ける場合に「ノンフリート多数割引」で保険料が安くなるケースがあります。
これは各保険会社ごとに適用している割引制度の一つですが、複数台の車を持っている場合はこの契約方法がおすすめです。
こちらから「自動車保険をまとめると安くなるの?」と聞かないと、保険会社や代理店からは案内してもらえないことあるので、見直しの場合などに聞いてみましょう。
自動車保険のノンフリート多数割引とは
同じ保険会社での契約で複数台の契約をすることで適用される割引のことです。
具体的には2台~9台までの車を一つの証券でまとめることにより安くなります。
(10台以上はフリート契約)
ノンフリート等級はそれぞれの車に付いているものなので、まとめたあとに1台が事故をしたとしても他の車の等級には影響がありません。
ノンフリート多数割引適用の条件
同じ保険会社で1つの証券なので、自動車保険の満期日を合わせる必要があります。
車を3台持っているのであれば、1証券の中に明細で3台それぞれの項目があります。
また、割引等級や補償内容もそれぞれ違います。
多数割引を適用できる名義人
これは本人または、配偶者、同居の親族となります。
つまり、等級を引き継げる間柄と同じですが、別居の未婚の子は対象から外れてしまいますので注意が必要です。
ただし、契約者が同じでなければ1証券にまとめることができないというわけではないので、ハードルはかなり低いと思います。
どれくらい安くなるのか
各保険会社によって割引率は違うのであくまでも目安ですが、
- 2台 ・・・2%
- 3台以上・・・3~5%
- 6台以上・・・5~7%
となっています。
2015年9月現在では、AIUの多数割引が一番メリットがあるようです。
通常は東京海上日動や損保ジャパン日本興亜といった代理店型の保険会社が適用している割引です。
しかし、インターネット通販型自動車保険でもソニー損保が「マイページ割引」というものを導入しています。
契約者のマイページから新規でもう一台追加契約をすると1000円割引になるというものです。
各社の顧客囲い込み戦略の一環とも言えるサービスですね。
ノンフリート多数割引のメリットとデメリット
メリットとしては
- 保険料が安くなる
- 満期が年一回で済むので管理が楽
といったことが挙げられます。
自動車保険は掛け捨てなので少しでも安いほうがいいですね。
補償は同じで保険料が下げられるのが一番のメリットだと思います。
そして、通常、車が3台あれば満期も年間3回あるので手続きを3回もしないといけませんが、契約をまとめることで手続きが簡素化されますね。
逆にデメリットとして敢えて挙げるとすると、名義が違う人の振替口座を一本化しないといけないということです。
これまで、夫、妻、でそれぞれに掛けていた保険をそれぞれの契約者が支払っていた場合、1つの証券にまとめると妻の車であっても夫の口座から引き落としされたり、あるいは逆のケースもありえます。
これで特に不都合が出ることはないかと思いますが、夫婦で別々の個人事業を営んでいる場合などはデメリットになるかもしれませんね。
以上が、自動車保険のノンフリート多数割引の概要です。