車の任意保険で年齢制限を設定することができます。

 

一般的には年齢条件と呼ばれるものですが、何歳以上の人だけを補償しますよというものですね。

車の任意保険の年齢制限について

殆どの保険会社で車の任意保険について年齢制限によって割引を適用する制度があります。

 

これは運転する人のリスクによって保険料が変わる「リスク細分型」とよばれる自動車保険です。

車の保険 年齢制限

例えば、18歳で運転免許を取り立ての人は経験が少ないのと、年齢的にスピードを出したい年頃ということもあり、事故率が高くなっています。

 

反対に運転経験が豊富で家庭にも仕事にも責任を持っている人が多い30歳以上の場合は事故率が低くなっています。

 

こういった年令による損害率が車の保険の保険料にも反映されているため、年齢制限をかけると掛け金が安くなります。

 

  • 全年齢
  • 21歳以上
  • 26歳以上
  • 30歳以上
  • 35歳以上

などで分かれていて、「全年齢」は18歳などどんな年齢の人が運転しても補償されるため一番高い保険料となっています。

 

反対に30歳・35歳を超えると事故率が一番低いので、保険料も一番安くなります。

 

例えば、26歳以上限定に設定していた場合には25歳以下の人が運転しても対象となりません。

年齢制限をうまく活用して車の保険料を節約する

車の任意保険ではこういった年齢制限などの割引制度を活用することで掛け金を安くすることができます。

 

家族で運転する人は30歳以上の夫婦だけというのであれば、「30歳以上限定」にしておけば安くなります。

 

また逆に、これまでは30歳以上でよかったけれど、大学生の子供が運転免許を取って運転するようになったのであれば「全年齢」または「21歳以上」などに変更しておかなければなりません。

 

この場合には保険料も大きく上がりますので、見直しを検討してみても良いでしょう。

 

「一括見積もりサービス」などを活用すれば、簡単に他の保険会社の見積もりを取って比較することができます。

年齢制限以下の人が運転した場合には・・・

例えば、30歳以上の限定を付けていて26歳の人が運転して事故を起こした場合は補償されません。

 

これが年齢制限の怖いところです。

 

しかし、保険会社によっては救済措置が用意されています。

 

それは年齢条件や運転していた人の年齢にもよるのですが、保険金を削減して支払ってもらえるものです。

 

例えば、30歳以上限定で26歳の人が運転して事故を起こした場合、本来支払われる保険金が100万円で20%の削減ならば80万円は支払ってもらえるというものです。

 

さらに、この救済措置の場合だと保険会社は示談交渉をしてくれないので、自分で相手と交渉しなければなりません。

 

素人が相手と示談交渉をするというのは非常に難しいもので、時間も労力も取られてしまいます。

 

それでもまったく補償してもらえないよりは全然いいので、ありがたい救済措置です。

 

第一はこういった事態に陥らないようにしっかりと実態に応じた限定条件を付けておく必要があります。

 

代理店などの担当者と話ができる場合はこのようなミスはないと思いますが、インターネットを通じて加入する場合には適切に条件などを入力しましょう。

 

車の保険の年齢制限はうまく活用すれば保険料が安くできます。わからないことなどあれば、遠慮なく保険会社へ問い合わせてみましょう。